1. ホーム
  2. とりやべ新聞
  3. No.16 樹脂サッシと複層ガラスの性能。シリーズ.2

No.16 樹脂サッシと複層ガラスの性能。シリーズ.2

複層ガラスのLow-E(特殊金属皮膜)とアルゴンガス

2010年12月01日更新

■高性能住宅の要は、断熱・気密性能に優れた開口部の性能です。

Low-E+アルゴンガス入り複層ガラスは夏の強烈な太陽光を反射し、窓ガラスを通じて冷房熱を逃がさないために開発された、高性能複層ガラスです。Low-Eガラスの室外側に特殊金属膜を施工し、複層ガラスの空間に空気よりも比重が重く、対流を起こしにくいアルゴンガスを封入。外部からの日射熱をダブル遮熱効果で室内に入れにくくします。

冬は室内の暖房熱を複層ガラスで遮断し、外部に逃がさないので暖房効率が高まります。Low-E+アルゴンガス入り複層ガラスは特注スペックの、夏涼しくて冬暖かい理想の高性能複層ガラスです。高性能樹脂サッシに取りつけられて、壁面とも遜色のない高断熱・高気密環境を実現させています。

Low-Eガラスとは「低放射ガラス」ともいい、ガラスの内部表面に特殊な金属膜をコーティングした複層ガラスのことです。複層ガラスの室外側にコーティングした場合、遮熱性能が高まります。逆に室内側にコーティングした場合は、断熱性能が高まります。いずれの用途でもアルゴンガスを封入した場合は相乗効果で、夏季の日射遮熱効果を高め、逆に冬季は暖房熱を逃がさない優れた効果があります。

■アルゴンガス(元素記号Ar)

アルゴンガスは、電球や蛍光灯の中に封入されているガスです。空気中に約1%存在する不活性ガスで、毒性もなく不燃性で人体には全く影響がありません。複層ガラスの内部にアルゴンガスを封入するのは、このガスが空気よりも熱伝導率が低く、熱を伝えにくい性質を持っているからです。空気よりも比重が重く、複層ガラスの中間層で対流が起こるのを抑えて断熱効果を高めます。

経年変化については、アルゴンガスそのものは、封着部分を透過してわずかな量は減少しますが、複層ガラスの製造技術の進歩で密封精度が向上し、メーカーが公表している実測調査では、25年間で5%減の結果が報告されています。もしも、経年変化でアルゴンガスと空気が全て入れ替わったとしても、複層ガラスと同じ性能を維持し続けます。アルゴンは、上表の空気の組成で示しているように、空気の中に含まれる不活性ガスですから、人体に悪影響を及ぼすことはありません。

主な気体の熱伝導率
アルゴン 0.0163W/mK
空気 0.0241W/mK
酵素 0.0245W/mK
窒素 0.0240W/mK
ネオン 0.0465W/mK
クリプトン 0.0093W/mK
空気の組成
成分 体積比 沸点(℃)
窒素 78.084% -195.8
酸素 20.948% -183.0
アルゴン 0.938% -185.9
二酸化炭素 330ppm -78.5
ネオン 18.2ppm -246.0
ヘリウム 5.24ppm -268.9
メタン 1.6ppm -161.5
クリプトン 1.14ppm -153.4
水素 0.5ppm -252.9
一酸化炭素 0.1ppm -191.5
キセノン 0.087ppm -108.1
・上表は水蒸気を除いた値であり、*印は変動する。
・ppmとは、1万分の1%の単位。

とりやべ新聞 トップへ

ページのトップへ